健啖隊の動画と、粋なバサーのおじさんに影響され、ため池で釣ったブルーギル2尾をから揚げにして食べてみたというお話。

ブルーギルを食べたきっかけ


ある日、住宅地の小さなため池で、ミミズ餌でブラックバスを釣っていたところ、中年バサーに声をかけられました。

その恰幅のよい男性は、仕事帰りなのか作業着姿。風体は完全に「工員のおっちゃん」です。

ところが、その手に握られているのは、1mもない短いスチールロッドに、鮮やかな色合いのクラシックなベイトリール。ルアーも、魚が驚いて逃げるのではないかというくらいド派手なトップウォーター系でした。

経験者現る


作業着とタックルのギャップにとまどっていると、男性は、私が釣ったブルーギルを見て、
「それ、おいしいよ。から揚げにして食べてみなよ」
と、マニアックなバサーかと思ったら、健啖隊みたいなことを言い出しました。

昔はよく、この池でギルを釣って持ち帰り、そうやって食べていたとのこと。当たり前ですが、最初からスチールロッドで釣りをはじめる人などいません。この男性にも、適当な道具で雑魚釣りをしていた初心者時代があったということでしょう。

実際、その池は、以前は湧き水、現在も上水道の水が満たされており、コンディションにもよりますが、たいてい水は澄んでいて、変な臭いもなし。

なるほど。この池の魚なら、おいしいだろうな。と思いましたが、その時は用意がなかったので、魚を持ち帰ることはしませんでした。

ブルーギルを食べてみた


後日、再びその池で手のひらサイズのギル2匹を釣り、エラを切ってしめ、持ち帰りました。

ブルーギル

ペットボトルのふたで鱗をこそぎ落とし、腹を切って、内臓とエラを取り出しました。ブルーギルの名前の由来になったエラぶたの青い部分、私は「模様」だと思いこんでいたのですが、耳のように飛び出しているんですね。

はらわたは、同じサンフィッシュ科のバスと似た感じの悪臭がしましたが、だいぶマイルドです。この時点で「いけるな」と確信。

火が通りやすいように切れ目を入れ、キッチンペーパーで水気をとり、ビニール袋に日清のから揚げ粉といっしょに放り込んでシャカシャカしたものを、フライパンで揚げました。

から揚げ粉をまぶしたブルーギル

ブルーギルはかなり美味しい


ブルーギルは小骨が多いという話をどこかで聞いたことがありますが、これは全くのデマでした。味も、バスより旨みが濃く、素晴らしいものがあります。

食用魚として今上陛下が米国より持ち帰られ、わが静岡県の一碧湖に放流されたものが全国へ拡がってしまい、今では大御心を悩ます問題魚となってしまったギル。

なぜ、この魚が食用魚として成功しなかったのかと首をひねる味でしたが、体が小さい上に成長が遅すぎて、採算が合わないそうです。

豚などは、生後半年でもう出荷サイズまで育て上げてしまう時代に、3年で16cmでは厳しいものがありますね。