スッポン えんぺら

前回の投稿では、釣ったスッポンを解体して30分煮たところまでを書きました。その時点でもうじゅうぶん食べられそうだったのですが、私はなぜか、食べ物を煮込むという作業が好きなのです。それで結局、3時間も煮込んでしまいました。

さて、今回は、できあがった鍋を食べてみた感想です。よい年をしたオッサンではありますが、貧乏人の私がスッポンを食べるのは、これが初めてのことでした。

大変な苦労の末に解体したスッポン。高級食材として名高いスッポンであります。そのお味やいかに……?

3時間煮込んだスッポン鍋


スッポン スープ
すっぽん鍋


味つけは、塩と醤油のみ。料理酒と生姜しか入っていない段階では、うっすら臭みがあったのですが、味見しながら少しずつ塩を入れていくと、ある時点で気にならなくなり、一気にそれらしい味になりました。

スープは絶品

スッポンを食べた人は口をそろえて「出汁が素晴らしくおいしい」と言いますが、私も、その1人に加わろうと思います。

肉は、まあまあ

肉は、ほぼ煮崩れてしまいましたが、赤みとワイルドな風味が残っていました。特別おいしい、というほどでもないかと。

えんぺら 味なし


スッポン えんぺら
スッポンのえんぺら

いわゆる、えんぺらの部分だと思います。食感は良いのですが、味は、さほどありません。

頭も食べてみた


スッポン 頭
スッポンの頭

頭。この、あごの筋肉が、今まで何人のスッポン料理挑戦者を尻込みさせてきたのでしょうか。自分が殺した動物の顔というのはあまり見たくないもので、鍋に入れず捨ててしまおうかとも思ったのですが、とんでもない。とてもおいしい部位でした。

スッポンの頭骨



頭骨。下あごの骨は、頭と首を切りはなすのに邪魔なので、取り除いてあります。目玉、唇、ブタのような鼻まで、全て食べられました。

黄色い脂


スッポンの脂肪
スッポンの脂

スッポンの脂肪。卵黄のような黄色い色をしていますが、養殖物は、これが白色になるそうです。甘くて美味しいのですが、少量しかありませんでした。

皮には臭みが残ってしまった


スッポン 皮
スッポンの皮

皮やえんぺらなどのゼラチン質の部位こそスッポンの持ち味だと言いますが、手足の皮には、少しカメ臭さが残ってしまいました。一応、薄皮は剥いたのですが。

スッポン雑炊


スッポン 雑炊
スッポンの雑炊

定番の雑炊。肉が煮崩れてしまったことも、雑炊の具としては、むしろ好都合です。左上に黒っぽい肝臓が写っていますが、これは、あまり美味しくありませんでした。

スッポン 雑炊

とてもおいしい雑炊でした。普段の、寄せ鍋などの締めの雑炊とは、ひと味ちがいます。しばらく時間を置いて、米に出汁を染み込ませてもよかったかもしれません。

空の鍋

今回食べたスッポンは、甲長30cm。体重は1キロくらいでしょうか。肉の量は大したことがないので、ひとりで食べてしまいました。

自作スッポン鍋 まとめ

  • 出汁は素晴らしくおいしい
  • 肉は普通においしい
  • エンペラや皮は食感は良いが、味は普通
  • 肝臓は鍋に入れてもおいしくない
  • 肝臓以外の内臓は小さいので、味はあまりわからない
  • 頭さえ落としてしまえば、後は素人でもどうにかなる

反省点

  • もっとよく切れる包丁を用意しておくべきだった
  • 火力を上げ、煮込み時間を短くした方がよかった
  • 薄皮をむくには、熱湯をまわしかけるより、湯に漬ける方法がよい
  • もっと生姜を入れてもよかった
  • 安い料理酒なんか使うべきではなかったかも

前編: 釣ったスッポンをさばいて鍋にした(調理編)