にんげんていいな

テレビアニメ『まんが日本昔ばなし』エンディングテーマ『にんげんっていいな』の歌詞にある「おしりを出した子 一等賞」の意味について考えてみました。なぜ、お尻を出して鬼に見つかった子供が「一等賞」になるのか? 新解釈を発表します。

なぜ、かくれんぼでおしりを出した子が一等賞になるのか

子供の頃、『まんが日本昔ばなし』というテレビアニメを毎週欠かさず見ていました。親がまったく嫌な顔をしない珍しいアニメでした。

長寿番組のため何度か変更されていますが、私が見ていた頃は『にんげんっていいな』という曲がエンディングテーマに使われていました。作曲はあの小林亜星さんで、作詞は山口あかり さんという方。当時からずっと疑問だったのが、この曲の歌い出しです。

くまの子みていたかくれんぼ
おしりを出した子 一等賞

出典タンポポ児童合唱団/歌詞:にんげんっていいな/うたまっぷ歌詞無料検索

「かくれんぼ」で「おしりを出した」ら、鬼に見つかってゲームから脱落してしまうのが普通です。それが、なぜ「一等賞」になるのでしょうか。「かくれんぼ」の「一等賞」は、どこも出さずに最後まで鬼に見つからないことのはず。





「おしりを出した」は「臀部を露出した」ではない


にんげんていいな


先日、ふと思いました。今まで私は「おしりを出した」を「臀部を(遮蔽物から)露出した」という意味に解釈していましたが、違うのではないかと。

「おしりを出した」という言葉には強いインパクトがあります。お尻は、出してはいけないものだからです。そのインパクトによって思考力が低下して、「一等賞」という結果から「おしりを出した」という過程の意味を考えることが、今まで出来ていなかったのではないでしょうか。

日本語の「しり」には、人体の一部を指すだけでなく、次のような意味もあります。

3 物事の一番あと。終わりの部分。しまい。最後。「ことばの―」「―から二番目の成績」(goo国語辞書)

 出典しり【尻/臀/後】の意味 - goo国語辞書


また、「だす」という言葉には、次のような意味もあります。

3 新たに存在させる。
㋖ある事態・結果をもたらす。「死傷者を―・す」「結論を―・す」
(goo国語辞書)

 出典だす【出す】の意味 - goo国語辞書


「お尻を出した」は「最後に見つかった」という意味

ということは、「お尻を出した」は「最後という結果をもたらした」すなわち「最後に鬼に見つかった」、もしくは「最後まで鬼に見つからなかった」と解釈することができるのです。

「お尻を出した子 一等賞」は、「臀部を遮蔽物から露出させた(結果、まっ先に鬼に見つかり脱落したであろう)子どもが(なぜか)一等賞」という不可解なものではなく、「最後まで鬼に見つからず残った子どもが一等賞」という、「かくれんぼ」のルールからして、ごく当たり前のことを歌っているにすぎなかったのです!

当たり前のことを歌っているだけだった

子供の頃から疑り深く、物事を考えすぎる性質だった私。「かくれんぼでお尻を出した子が一等賞になった」と言われれば、「そんなはずがない。この人は馬鹿か嘘つきだ」と、ついつい悪く考えてしまっていました。

そうではなかったのです。当たり前のことを、少しひねった言い回しで表現していただけだったのです。これからは、もっと素直に、人を信じて生きていきたい。そう思いました。