ブラックバスの塩焼き 頭

ため池(野池)で釣った30cmのブラックバスを、塩焼きにして食べてみました。釣り方はウキ釣り。餌は釣り場でとったドバミミズです。

釣り


ドバミミズ

まず、食材用のバスを釣らねばなりません。釣り具と保冷剤を入れたダイソーのクーラーボックス(ただの発泡スチロールの箱)を持ってため池へ出かけました。以前の投稿に書いた小バスの唐揚げとランカーバスのムニエルも、この池の魚です。

タックル

  • 竿:グラス磯竿1号4m
  • リール:スピニングリール2500番
  • 道糸:ナイロン4号

仕掛け

  • ウキ:海で拾った円錐ウキ
  • サルカン
  • ハリス:ダイワ タフロン2号
  • 針:がまかつ 丸せいご 14号(ヒネリ)


夏のバス釣りは夕まづめに限る……のに昼間から釣る


釣れたアカミミガメ

夕方からにすればよいものを、わざわざ真っ昼間から釣りはじめたせいか、反応するのはアカミミガメばかり。親ガメから子ガメまで、3匹も釣ってしまいました。賢いランカーバスは、日陰になっているアシ帯に潜り込んでお昼寝中のようでした。

それでも、目の前に餌が落ちてくれば目が覚めるのではと期待しって、しつこくアシの際に仕掛けを振り込んでいきました。

餌のドバミミズは、暑さで弱ってしまわないよう、必要になる度に1匹ずつ採集するスタイルをとりました。そのため、カメに食いちぎられてはミミズを掘り、アシに引っかけてはミミズを掘り、という具合で、魚釣りをしているのかミミズを掘っているのかわからない状態に。

そのうちに日が傾いてきて、水面に魚の反応が現れだしました。すわ好機到来。と思いきや、カメにハリスを切られてしまいました。これをきっかけに仕掛けを交換。

仕掛け変更

  • ウキ:玉ウキ 5号くらい
  • 針:ダイソー ワーム針 2/0 を道糸に直結

ウキを円錐ウキから玉ウキに変更したことで仕掛けが軽くなり、リール竿での振り込みが難しくなりました。なかなか、狙った場所に仕掛けを入れられません。何度もやり直しているうちに、偶然、アシの中に少し入り込んだ絶妙なポイントに餌が落下しました。すぐにウキが沈みましたが、大きなミミズを餌にしたバス釣りでは、慌ててすぐにアワセを入れるとバラシが頻発します


30cmのブラックバスが釣れた

今回は、最初から食べるつもりで釣っているので、針を飲まれても問題ありません。じっくり待ってからアワセを入れると、まずまずの手応え。上がってきたのは、尺くらいのブラックバスでした。

針が刺さったブラックバスの口

こうした場合、針が喉に刺さっていることが多いのですが、今回は、上あごを貫通していました。ところが……。

針先が目玉を貫いてしまった


目に針が刺さったブラックバス

針が大きすぎて、針先がバスの目玉を貫いてしまっていました。キャッチ・アンド・リリースなどと言っても、釣りとは所詮こうしたもの。あくまで殺生です。「魚に遊んでもらう」と表現する方もおられますが、遊んでいるのは人間だけで、魚は死に物狂いで抵抗しているはず。とはいえ、釣技の洗練という意味では、やはりこれは好ましい状態ではありませんね。

ブラックバス

いわゆる『バス持ち』でぶら下げて全体を撮影。餌に使ったドバミミズは、背景に写っている落ち葉の下で見つけたものです。撮影が済んだ後、ミミズ掘りに使った棒きれでバスの頭を叩いて締めました。

その場で鰓とはらわたを出した

そして、近所の農家が野菜洗い場にしている、池の護岸が低くなっている場所(この日は、金たわしが落ちていました)で、バスの腹を割いて鰓と内臓だけ出し、ビニール袋に包んでクーラーボックスへ。帰宅後、そのまま冷凍庫へ入れておきました。

ため池には、皿池と谷池の2種類がありますが、この池は谷池です。山から染みだした水をためた池なので汚水等は入っておらず、流れだしの水路にはサワガニが棲んでいます。以前にも、この池のバスを唐揚げやムニエルにして食べましたが、臭みはありませんでした。

調理


下ごしらえ


鰓と内臓を出したブラックバス


翌日、流水解凍したブラックバスをビニール袋から取り出すと、この魚種特有の青くさい・えぐい臭いがプーンと台所に立ち込めました。まず、電気ケトルで熱湯を沸かして回しかけ、ぬめりと臭いを落とすことに。

ブラックバスは臭いか

バスは臭いかと聞かれたら、その答えはイエスでもありノーでもあります。調理済みのバスは臭くありませんが、まだ生きているものと下ごしらえ中は間違いなく臭いからです。

バスの体表のぬめりには、先に述べたような青くさい臭いがありますし、池で腹を割いた時も、糞臭というか、何ともいえない悪臭が立ち込めました。この臭いが、「バスは臭い」「食べられない」という誤った風評の元となっているのでしょう。

しかし、これらの臭いは、調理によってほぼ消えてしまいます。私たちが普段食べている牛や豚も、それこそ先日トゥギャッターさんからいただいたステーキ肉になった牛も、腹を割いた時は、とんでもない臭いがしたはずです。

鱗引きはペットボトルの蓋がおすすめ


 鱗引きに使うペットボトルの蓋

熱湯でぬめりを落とした後は、ペットボトルの蓋を使って鱗を引きました。包丁の背などを使うと、鱗がシンク中に(そして、その外まで)飛び散って後始末が大変です。特に、ぬめりを落とさずにやった場合は悲劇としか言えません。

鱗を引く前に体表のぬめりを落とすことには、臭いを消すだけでなく、作業中に手が滑って背鰭や尻鰭にある鋭い棘で怪我をしないようにする意味もあります。


鱗を引くと銀色になるブラックバス


鱗を引いたブラックバス

鱗を引いたブラックバス。ブラックバスの『ブラック』というのは稚魚の体色のことで、成魚は緑色をしていますが、熱湯をかけた後で鱗を引くと、薄皮もはがれてスズキのような銀色になります。そして、緑色と銀色では、なぜか後者の方がずっとおいしそうに見えるのです。

鰓と内臓を取り去ったブラックバス

鰓と内臓を取り去ったバスの腹の中。健啖隊が有名にした『浮袋の付け根のブリブリッとした臭い脂』は、釣り場で除去済みです。頑丈そうな腹骨が見えています。


塩をしたブラックバス

キッチンペーパーでバスの水気をよく拭き取ってから、全体に塩をしました。焼魚は不慣れなので、どのくらい塩をかければよいのか、文字通り塩梅がわかりません。塩気が足りなければ後で追加することもできますが、塩辛くしすぎた場合は後戻りができませんから、控えめにしておきました。

魚焼きグリルで焼く


焼き網の上のブラックバス

魚焼きグリルのトレーに水をはり、焦げ付かないよう焼き網にサラダ油を塗って、バスを置きました。いざ、焼きの工程へ。塩と同じで、焼きすぎも後戻りができません。

焼き網の上のブラックバス

表裏を5分ほどずつ焼いて、また表を上にして、もう少し焼いて完成ということにしました。アメリカから来たスポーティーなゲームフィッシュが、一気に、生活感漂う焼き魚へと変身です。

試食




お皿に移したブラックバスの塩焼き。もう完全に食べ物にしか見えません。これならば、菊正宗を飲んで旨いものが食べたくなった渡哲也に出しても、怒られないのではないでしょうか。

淡白な白身

ブラックバスの塩焼き

背の身をほぐしてみたところ。丈夫な皮を破ると、淡白な白身が顔を出しました。少なくとも、焼きすぎてパサパサという事態は免れたようです。

おいしい。臭くない


ブラックバスの塩焼き

それでは早速、食ってみましょう。こ、これは……おいちい。身だけではなく、皮もおいしいです。臭みもありません。ブラックバスがおいしいことは事前にわかっていたのですが、皮付きで、しかも塩焼きのような素材そのままの料理にすることには、若干の不安がありました。その不安も、これで解消されました。

バス特有の臭みは消えていますし、泥臭さや川魚特有の風味のようなものも、ほとんどありません。これでもだめという人は、鮎の塩焼きなども食べられないでしょう。

 ブラックバスの塩焼き

背身より、腹身の方が味があっておいしかったです。背身は、たしかに旨味はりありますが、もうひと味足りないというか、何か調味料をかけたくなる感じでした。白いキャンパスというか、味つけの土台というか。和食より、洋風、中華風の料理の方が向いていると私は思います。

バスは頬肉が特においしい


ブラックバスの塩焼き

食用魚としてのブラックバスの欠点のひとつが、頭が大きいこと。ライオンの頭が大きいのと同じ理由で、捕食の武器である口が大きいからなのですが、おかげで体長のわりに身が少なく感じてしまいます。それを言ったら、メバルやカサゴといった、メジャーな食用魚もそうなのですが……。

ただ、不幸中の幸いというか、頭が大きい分、魚の身でもっともおいしいと言われる頬肉も大きなものでした。獰猛な肉食魚だけあって、ぎゅっと締まって味も濃く、最高でした。

ブラックバスの臭いところ もう1ヶ所発見

私は、焼魚を食べる際は必ず目玉までほじくらないと気が済まない性分です。もちろん、今回のバスの塩焼きでもそうしたのですが、目玉の裏の脂肪を口に入れたとたん、あの青くさいバス特有の臭いが一瞬、鼻に抜けました。

YouTube の健啖隊チャンネルが(ごく一部に)拡めた、「ブラックバスは浮袋の付け根のブリブリっとした脂が臭い」という情報ですが、同じ脂肪なので、目玉の裏も臭かったのでしょうか。ただ、健啖隊はランカーバスのかぶと焼きを作って、目玉も食べていたような気が……。

後片付け

台所のシンクや調理器具にバスの青くさい臭いがついてしまうので、電気ケトル等で熱湯を沸かして、流しかけておきましょう。こうすれば、臭いは簡単に消えます。

まとめ

ブラックバスの塩焼きは、臭みもなく、おいしいものでした。けれども、個人的な嗜好としては、何か、もうひと味付け加えたいとも思いました。

追記:片身ずつ2回にわけて食べたのですが、残った片身に醤油をかけてみたところ、一気に不満が解消されました。


関連ラベルブラックバス+料理


関連投稿