大観通宝

天気が良かったので、海に散歩がてらシーグラスを探しに行ったところ、その他に中国古銭とルアーを拾いました。

海

シーグラス拾い

近ごろ、シーグラスを集めています。といっても、まだ数回しか拾いに行っていないので、コレクションはほんのひと握り、いや、ふた握りくらいです。

シーグラス

最もよく見つかる、薄水色のシーグラス。ありふれていますが、これがいちばん綺麗な色なのかもしれません。

濃い青のシーグラス

このような濃い青色のシーグラスは貴重品とのこと。実際、この日もこれ1つだけしか見つかりませんでした。シーグラスは砂利にまぎれて浜辺に散らばっていますが、1つ見つかるとその付近で立て続けに数個出てくることが多いような気がします。

シーグラスはないか、シーグラスはないか……上空から動物の死骸を探すハゲタカのように渚をさまよっていると、砂の中から魚のようなものが顔を出しているのが目に入りました。

ルアーを拾った


拾ったルアー

ルアーでした。おそらくヒラメを狙うためのものでしょう。内部に鉛が仕込まれていて、水に沈むようになっています。海底で暮らすヒラメを釣るための工夫です。釣り針はきれいさっぱりなくなってしまっていました。錆びてボロボロになってしまったのでしょう。

塗装もきれいに剥がれ落ちてしまっています。それとも、最初から無塗装仕上げなのかもしれません。全体をよくチェックしてみると、腹の部分に白い塗料が少しだけ残っていました。どうやら、塗装が剥げてこの状態になったようです。針を付ければまだまだ使えそうなので、ありがたく頂いておきました。

浜には、こうしたルアーや円錐ウキなどがたくさん落ちています。新品を買えば2千円ほどするものが多く、程度の良い物もちらほら見つかります。しかし、今回の目的はあくまでシーグラス。雑念を捨てて捜索を続行したのですが、また余計なものを見つけてしまいました。

古銭を拾った

大観通宝

古銭のようでした。本物かどうか疑わしく思ったのですが、とりあえずキープしておくことに。その後もシーグラス拾いを続け、ある程度のものを得たので帰宅。拾った古銭についてネット検索してみました。コインの表面には旧字体で「大観通宝」の文字が浮き彫りにされ、裏面はつるつるです。この大観通宝という4文字をGoogle 検索に入力しました。

宋銭 大観通宝とは

その結果、大観(だいかん)とは中国の元号で、西暦1107年から1110年にあたり、北宋最後の皇帝・徽宗(きそう)の治世であったこと、その時代に発行された銅貨であることがわかりました。徽宗は世界史の教科書に載っていたので「あの、鳩の絵を描いた文人皇帝か」と、すぐ思い出しました。海で拾ったコインは、900年も前の中国古銭・宋銭だったのです。

価値は千円足らず

となると、私のコジキ・ハゲタカ脳が次に考えることは「いくらで売れるか」しかありません。これも、さっそく検索してみましたが、ヤフオク!での平均落札価格は、なんと、たったの999円でした。900年も前のアンティークなのに千円の価値もないとは、なぜでしょう。

さらに調べてみると、宋の時代に中国経済は大発展を遂げ、ピークの年には60億枚という膨大な量の銅貨を発行していたこと。当時まともな貨幣を作る技術がなかった日本は、それを大量に輸入して使っていたこと。そのため、2016年現在でも大観通宝は珍しくも何ともなく、高値はつかない。ということがわかりました。

贋物ではないかという心配については、「わざわざ贋物を作るだけの値打ちもない」という答えに。残念です。それにしても、作った人はとっくの昔に死んでしまったのに、取るに足りない小銭1枚が900年もの時を経て今に伝わっているというのは、何か不思議な気がします。

古銭収集の趣味はないので安くても売ってしまうか、記念に取っておくか、まだ考え中です。

追記:後日、もう1枚 大観通宝を拾った


大観通宝

後日、同じ場所で、2枚めの大観通宝を拾いました。1枚めと比べると、文字が潰れてしまっています。沖に宋銭を積んだ難破船でも沈んでいるのでしょうか。

さらに、その数日後。金属探知機を携えた老人の姿を見ました。どこかで、古銭発見の情報を得て、捜索に訪れたのでしょうか。