トゥギャッターのリアルタイムランキング

先日、いつものようにTwitter を眺めていたところ、プロブロガーのイケダハヤトさんが代替医療(ニセ医学)のホメオパシーを宣伝しているというツイートが目に入りました。

さっそく、彼のブログ『まだ東京で消耗してるの?』の魚拓をチェックしてみると、ハチやムカデに刺された時に効くというレメディ(ホメオパシーで使用するインチキ薬。毒にも薬にもならない、ただの砂糖玉)を「信頼する人が、効果があると言っている」という、何とも煮え切らない態度で紹介する記事が2016年10月11日付で投稿されていました。

私はネット広告の仕事をしていたこともあるのですが、こうした文章を見ると
「◯◯に効く、◯◯が改善したという表現は薬事法に触れるのでやめてください」
と何度も何度も広告主や代理店の方に説明した記憶がよみがえります。

ニセ医学を宣伝するイケダ氏を批判する記事が

インチキ薬を紹介するブログ記事を投稿したイケダハヤトさんに対して、その日のうちに批判記事を投稿するブログが現れました。


これが、ホメオパシーがニセ医学であることや、人間がニセ医学を信じてしまう仕組みについて、わかりやすく書かれた良記事だったので、すぐさま口コミで拡がりました。イケダさんへの嫌悪感をむき出しにした攻撃的な批判が多い中(炎上商法の結果ですから自業自得ですが)、落ち着いた調子で書かれているのも好印象です。

トゥギャッターでまとめてみたところ、リアルタイムランキング1位に

ホメオパシーは科学的な根拠がないインチキだと私も思いますし、影響力のあるブロガーがそれを安易に紹介するのは問題だとも思います。そこで、トゥギャッターのまとめマイスターという立場を利用して微力ながら先の批判記事を応援すべく、まとめを作成しました。


公開直後は、いまひとつ人気がなかった本まとめですが、山本一郎さんら影響力のあるツイッターユーザーの方たちが言及してくださったのをきっかけに、一気にアクセス数が増加しています。

現時点で、PV数3万以上、ツイートされた数500回以上、フェイスブックでの共有200回以上と話題のまとめになり、トゥギャッターのリアルタイムランキングでも1位になりました。私が作ったまとめが1位になるのは「JKとオフパコしたおっさんは『被害者』か」以来のことです。

2017年3月22日 追記:現在のPV数は15万以上です。

ホメオパシーに手を出すような人だとは思わなかった




個人的に、イケダハヤトさんに対しては、胡散臭いところはあっても、ホメオパシーのようなわかりやすいインチキに手を出す人物ではない。と勝手に思っていました(EM菌の支持者であることを後で知りました)。山本一郎さんも「様子を見ましょう」とツイートしていますし、私と同じ思いの方は、たくさんおられるのではないでしょうか。残念です。

ニセ医学を宣伝するのは、医療現場で努力している人たちにあまりにも失礼

数年前、私は人生初の大病と複数回の大手術を経験しました。最後の手術には13時間もかかりましたが、その間、主治医をはじめ医療スタッフの皆さんは立ちっぱなしで作業をしてくださいました。

医療現場には、そうやって寝る間もなく奮闘して、科学の力で人を助けておられる方が大勢いらっしゃいます。その一方で、ホメオパシーのレメディだなとど称して、何の効果もない砂糖玉を売りさばいている人たちがいるわけです。同じ人間として、恥ずかしくないのでしょうか。

ただの砂糖玉を薬と言い張る思想の危険性

きちんと作られたレメディは、ただの水を染み込ませただけの砂糖玉なので、何の害も(もちろん効果も)ありません。

問題であり危険なのは、それを治療効果のある薬だと言い張ることです。ただの水を飲んでも、おしっこが出るだけ。砂糖を食べても甘いだけ。これは常識です。それを「病気が治る」などと言い張ることは、悪い意味で常識を外れた考えであり、行いなのです。

常識の力

常識には弊害も多々ありますが、私たちを守ってくれるものでもあります。まともな人は、火の中に手を突っ込んだりはしません。そんなことをしたら火傷をするのは常識だからです。同じように、まともな人は、ただの砂糖玉を薬だと考えて飲んだりしないものです。

悪い意味で常識を外れるということは、タガが外れるということです。タガの外れた桶には小さな隙間ができるだけですが、その隙間からは桶の中のすべての水が溢れ出してしまいます。ちょっとした風邪や虫刺されを『治す』ために砂糖玉を舐めることと、重病に罹った際に現代医療を拒否することは、案外、近いところにあるのでは。私は、そう危惧しているのです。

科学こそが魔法

代替医療を信奉する人たちは、それが魔法のようなものだと思っているのかもしれません。実際は、その逆です。現代的で合理的な科学と医学こそが魔法であり、夢を現実にしてくれるものなのです。それに比べたら、ホメオパシーごとき何ができるというのでしょうか。無に等しいものだと思います。

ただ、科学というものは、やたらと細かくて面倒くさいものではあります。科学に従事するということは、永遠に工事中の巨大なバベルの塔に、一生をかけて小さなレンガをたった1つ積み上げることです。科学の専門家でなくとも、科学的な物の見方・考え方を身につけ、それを貫くのは大変なことです。

ついに耐えきれなくなり、「いいから、ひと言で説明してくれ」「白黒つけてくれ」「今すぐ答えがほしい」という願望に支配され、それに応えてくれるオカルトに飛びつき、後は坂道を転がり落ちるように……。という人が、残念ながら世の中には少くないように思います。

イケダハヤトさんが、どういうつもりなのかわかりませんが(小銭稼ぎのためだとは思いますが)、とにかくホメオパシーのようなものからは距離を置いてほしい。と切に思います。

2017年3月22日 追記

有名なイケハヤウォッチャーのMechaAG さんが、ブログでこの投稿を紹介してくださっていました。ありがとうございます。

あれから半年。イケダさんはホメオパシーに続きリスクの高い金融商品を紹介するなど、どんどん危険な方向へ突き進んでいるようです。かといって大炎上が起きるわけでもなく、もうネットユーザーやアンチからも飽きられているように思えます。

私も、もう彼のことはほとんど興味がありません。ホメオパシーのようなものに手を出さないでほしい、という気持ちもなくなりました。

思うに、イケダさんのスタイルというのは、20代の若さあってのものでした。若さという輝き・未来への可能性を持った若者が、それを失ったサラリーマンのおっさんを煽るからこそ相手も本気で怒ったし、見ている側に面白みもあったのです。東京で消耗しているおっさんと田舎(とネット)で消耗しているおっさん同士の喧嘩など、誰が見たがるでしょうか。