ダイソー 釣り糸 ハリス用 3号

こんばんは。ダイソー釣具評論家のホタティストです。今回は、国産のナイロン糸を使っている『釣り糸ハリス用』60m 巻の3号をレビューしてみたいと思います。近所の川で大きなコイを釣って強度を試してきました。

ダイソー 釣り糸 ハリス用 60m

ダイソーの釣り糸ですが、最寄りの店舗では200m 巻の『道糸』と60m 巻の『ハリス用』を置いています。材質はどちらもナイロン。『ハリス用』は前述のように国産ですが、『道糸』はおそらく中国産でしょう。以前は、延べ竿用と思われる50m 巻のものもありましたが、最近は見かけません。

『道糸』の方は以前に買って使ってみたのですが、異常に強度がなく、ブルーギルやハゼ程度の相手に高切れしてしまう始末で、2度と買おうとは思いませんでした。そんな思いをして、なぜ『ハリス用』にも手を出したかというと、「50m 巻の糸の品質は悪くなかった」という感想をどこかのブログで見たからです(リンクを貼りたいのですが、どのサイトだったか思い出せません)。

それに、失敗しても損失はわずか108円。オクマ サフィーナ2500 に最初から巻いてあったナイロン3号120m の糸(強度は十分あるものの、灰色で視認性が最悪だった)が残りわずかとなっていたこともあり、ダイソーの『釣り糸 ハリス用』の同じく3号に巻き替えてみました。

道糸としてリールに巻いてみた


ダイソー釣り糸 ハリス用を巻いたオクマ サフィーナ2500

なぜ、ハリス用の糸を道糸としてリールに巻こうと思ったのか。それは、所詮ダイソーの釣り糸ですから、道糸用/ハリス用と銘打ちはしても、それぞれの用途にあわせて違いをしっかり出せるとは思えなかったからです。

長さが違うだけで、どちらも単なるナイロン糸だろう。なんなら、手芸コーナーの『テグス』をリールに巻いたって同じだろう。ただし、量が少ない分、『ハリス用』は『道糸』に比べ質は良いと期待できるのでは……という、なめた・ご都合主義の考えによるもの。

幸いにして予想は的中し、リールに巻いた『釣り糸 ハリス用』は道糸としても何ら違和感ないものでした。フロロのハリスのように硬くハリがあるわけではないので、スプールによくなじみます。ごく普通のナイロン糸で、号数のわりに妙に細くて頼りない『道糸』と比べると、だいぶしっかりした糸のようにも感じられました。

コイを相手に試し釣り


コイ

日本の川で釣り糸の強度を試すなら、もちろん、選ぶべき相手はコイしかいません。と、いうわけで、いつもの近所の川へ試し釣りに行ってきました。タックルは、竿がダイワのリバティクラブ ルアー、リールはオクマのサフィーナ2500 です。

まずはウキ釣りで、餌をあさるコイの姿が見え隠れしている流れ込みを狙ってみました。餌は魚肉ソーセージです。円錐ウキの着水音に驚いていちどは散ってしまったコイたちでしたが、この日は泥濁りで警戒心が薄まっていたのか、しばらくするとまた戻ってきました。

水に浮く

この時、アタリを待ちながら気づいたのですが、ダイソーの『釣り糸 ハリス用』はナイロン糸なので水に浮きます。これが道糸なら、トップウォーターの釣りなど浮いてもらいたい場合もあるわけですが、ハリスというのは水中にあるべきものです。

釣り初心者の私は「ハリスにはフロロカーボン糸がよい」という知識はありましたし、実際に自分で針を結ぶ時はフロロを使っていたのですが、その理由はわかっていませんでした。今回、「フロロの方が仕掛けをうまく沈めることができるんだな」と理解することができました。勉強になりました。

さて、そのまま待っていると、ウキが少しだけ沈み、そのまま沖へ去っていこうとしました。軽くアワセを入れると、ブルブルという、さほど重みのないでもない手応えが。これはフナかな? と思った次の瞬間、すさまじい勢いでリールから糸が出ていきました。やはり、身近な川の暴走特急・コイさんだったのです。

ダイソー糸の強度やいかに

ダイワのリバティクラブ ルアーは弓なりに引き絞られました。が、この竿は安物なのに、いや、安物だからこそ(素人の乱暴な扱いを想定しているのでしょう)釣趣を損ないかねないほど丈夫にできているので問題はありません。リールのサフィーナ2500も、ドラグ機能ふくめ2千円台とは思えないしっかりした製品です。

問題はダイソーの糸。はたして、その強度やいかに。ドラグを強めに締めて糸に負荷をかけてみました。春を迎え、水温も上がって調子が出てきたコイは、自慢の怪力でぐんぐん引いてきましたが、ダイソーの『釣り糸 ハリス用』は10分間のやり取りを問題なく耐え抜きました。コイがグロッキーとなったところで岸に着け、針をはずして水中リリース。

河口のポイントへ移動


コイ

どうやら、『ハリス用』は(道糸として)じゅうぶん実用に耐えるようでしたが、まだ時間があったので、河口の水門ポイントへ移動しました。もうすぐそこは海、ヒラメを狙うルアーマンやサーファーたちの姿が見える場所です。

さきほどの流れ込みとちがって水は比較的澄んでいて、水門の中にコイの群れがたむろしていて、ナマズやフナも混ざっているのが間近にはっきり見えました。ここまでクリアだと釣れないかな。と思いましたが、いちおう狙ってみることに。案の定、コイたちは餌が気になるようではありましたが、警戒して、なかなか食いついてきません。

見えゴイを狙う

これはウキ釣りではウキが目立ちすぎて無理だ。そう判断して、中通しウキを外し、3Bのガン玉だけでのミャク釣りに移行。ウキ釣りより仕掛けはずっと目立たなくなりましたが、それでも魚たちの警戒はなかなか解けません。

もうこうなったらヤケクソだ。逆に目立たせてやれ。ホーレホレホレ。見てごらん、魚肉ソーセージだよ。おいしいよ。何なら、おじさんが自分で食べたいぐらいだよ。ホーラホラ、もじもじしてないでパクッといってごらん。

遠慮なくコイの目の前に餌を落とし、ヒラヒラと舞わせることを何度か繰り返していると、やはりコイにも人間と同じようにうっかり者がいると見えて、「ついつい」という感じで食いついてきました。

2匹め 釣られたコイを別のコイが追ってきた


コイ
2匹のコイ

すかさずアワセ。驚いたコイは、1匹めを上回るすさまじいパワーで暴れだしました。場荒れしないように手早く水門から引きずりだし、本流でまた10分超のファイト。同じく力尽きたところを水中リリースしました。

驚いたのが、釣り針から逃れようともがくコイに別のコイが近寄ってきて、ぴったりと寄り添い、針を外す時もそばにいたことです。現在、コイたちは繁殖期を迎え、川や池では、さかんに追いかけっこをしている姿が見られます。私が釣ったコイは恐らくメスで、追いかけてきたのはオスなのでしょう。のぼせ上がった男の行動は、人間でも魚でもまったく変わるところがないな。なんてことを思いました。


ダイソー『釣り糸 ハリス用』強度は十分か

その後、もう1匹同じように釣り上げて水中リリースし(写真を撮るのを忘れた)、日も暮れてきたので納竿としました。ダイソーの『釣り糸 ハリス用』は、少なくとも道糸としては使い物になると私は判断しました。まともな釣り糸を200m 108円で売るのは無理でも、60m なら可能ということなのでしょう。

60m という長さは、糸巻き量が100m ちょっとのリールの下巻き用として好都合ではないかとも思います。私は下巻きなんて洒落たことはしたことがないので、実際どうなのかはわかりませんが……。